
手に包む
あらすじ
その街で暮らす安永憲一(54)は、機械ろくろを生業にしており、仕事の合間や散歩中にふと聞こえてきた噂話から発想し、器をつくる
しかし、あくまでも噂話。誤解もしばしば
一人娘の安永加奈子(26)は、そんな憲一に呆れつつも長年2人で暮らしてきた
夏のある日、一は加奈子の結婚を噂話で聞いてしまう
何も聞かされていなかった憲一は驚き、一番近くにいたはずの加奈子の秘密に困惑する
2人きりで暮らしてきた憲一と加奈子の生活の終わり
近いようで遠い、父と娘。2人を繋ぐ有田焼と、そこで暮らす人々の物語
スタッフ
照明 | 浅井 千奈 ASAI, Senna |
録音 / 整音 | 石川 真愛 ISHIKAWA, Mai |
録音助手 / 整音 | 石渡 朝ISHIWATA, Asa |
プロデューサー | 右原 龍之介 UHARA, Ryunosuke |
制作 | 尾山 真那人 OYAMA, Manato |
企画 / 監督 / 編集 | 木村 菜月 KIMURA, Natsuki |
美術 | 武波 愛莉 TAKENAMI, Eri |
編集 | 西川 和希 NISHIKAWA, Kazuki |
制作 / スチール | 濱中 あい HAMANAKA, Ai |
撮影 / グレーディング | 的場 友希 MATOBA, Yuki |
脚本 / 助監督 / ヘアメイク | 高下 エレナ TAKASHITA, Elena |
撮影 / 照明助手 | 角村 響 TSUNOMURA, Hibiki |
プロデューサー / 俳優 | 土井 茜莉 DOI, Akari |
衣裳 / 宣伝 | 西村 栞音 NISHIMURA, Kano |
予告編
作品概要
監督・木村菜月からの一言
佐賀県有田町。
幼い頃からこの町に縁があり、心休まる場所としてここで過ごしてきました。有田町には陶器市という祭りがある。そこでは、焼き物を作る人と買う人の交流が行われており、 焼き物から繋がる人の輪というものをそこで実際に目にしてきました。
使う人のことを思って作られる有田焼。
その有田焼で食卓を囲む人々。
私が実際に受けてきた小さな幸せを映画の中で表現したいと思い、有田町でこの映画を撮ろうと決意しました。
この映画を観た後に、大切な人へ、自分のために、器を選ぶ機会を持ってくれたら嬉しいです。
担当教員・古厩智之からの一言
深い緑の中を父は歩く。どこかを目指してはいない。街や人を見ながらゆっくり歩く。焼き物のための土をこねる。こねながら耳を澄ます。人の声が聞こえてくる…。
寡黙な父・憲一は常に開いている。街に人に、開こうとしている。彼は焼き物を「人のために」作る。焼き物は彼の言葉であり人に手渡す前向きなプレゼントだ。
ところが、彼は周囲に開きすぎていて、自分の好きなことばかりやっていて、すぐ近くの娘のことが見えていない。「自分のこともできないくせに、人のためだなんて!」父が心配で娘は結婚を決めきれない。当然イラつく。仕方ない。若いとはぶつかり合うこと。こすれあって自分のカタチを発見していくこと…。
結婚という自分の土台が揺らぐような一大事に、父は気持ちをわかってくれず、娘も素直に向き合えない…。
そんなふたりが焼き物でつながる。焼き物を作るときの土を手で成形していくこと、あるいは食事をしたり飲み物を飲むために焼き物を持つことを、「手に包む」と言うそうだ。
グーで押し合うのでもなく、パーで握手するのでもなく、両手で包む…。包み込んだ思いをそっと手渡す。静かに思いが届くクライマックスでは、涙がこぼれた。
2月23日、佐賀県立九州陶磁文化館にて「手に包む」上映会を開催します!
1部 10時30分開場 11時上映開始
2部 13時30分開場 14時上映開始
トークショーなども予定しておりますので、是非ともお越しください!
卒業制作展は、2月8日から2月16日まで京都芸術大学・高原校舎にて行なっています。上映と共にグッズ販売も行うのでぜひ来てください!
DSTUDIOでの本編公開期間は2月24日月曜日〜3月2日日曜日までです!
是非サイト上でご覧下さい。
<卒業制作展での上映スケジュール>
2月8日(土) 試写室 12:55~13:50
2月9日(日) Aスタジオ12:50〜13:40
2月10日(月) 試写室 12:35〜13:25
2月12日(水) 試写室 14:40〜15:30
2月14日(金) 試写室 15:40〜16:30
2月15日(土) Aスタジオ 15:35〜16:35
2月16日(日) 試写室14:05〜15:15※舞台挨拶あり
○上映はすべて京都芸術大学高原校舎にておこなわれます。
○開始時刻、終了時刻は予定です。やむをえず変更になる可能性があります。
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