山本起也監督
「京都芸術大学映画学科」プロジェクト【北白川派】第7弾
プロと学生が協働して全国公開作品を制作
「京都芸術大学映画学科」のプロジェクト【北白川派】作品の7作目
予告編
作品紹介
九州・天草を舞台にオレオレ詐欺の若者と老婆の、やさしい「嘘」の触れ合いを通して人間の在り方を問う。
映画/2020年/129分/カラー/DCP/6.1ch/ビスタサイズ Ⓒ北白川派
お知らせ
14人の映画人が語る北白川派映画『のさりの島』@アップリンク京都 イベント
『のさりの島』全国上映が好評につき、7月30日(金)から8月12日(木)まで、アップリンク京都で映画『のさりの島』の上映、並びに14日間連続でトークイベントを開催しました。
アップリンク京都での初日イベントには、北白川派第8弾『CHAIN』の公開が控える映画監督・福岡芳穂さんと『のさりの島』で監督助手を務めた天木皓太さんが登壇。
プロと学生が一緒になって劇場公開作品を作る「北白川派」プロジェクトとは一体何なのか? お二人にお話いただきました。
プロデューサー
小山薫堂
Koyama Kundo
1964年6月23日生まれ。熊本県天草市出身。日本大学芸術学部放送学科在籍中に放送作家としての活動を開始。「料理の鉄人」「カノッサの屈辱」など斬新なテレビ番組を数多く企画。脚本を担当した映画『おくりびと』(08/滝田洋二郎監督)で第32回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第81回米アカデミー賞外国語部門賞を獲得。執筆活動の他、地域・企業のプロジェクトアドバイザー、下鴨茶寮主人などを務める。熊本県のPRキャラクター「くまモン」の生みの親でもあり、自身の故郷である天草市のアドバイザーを務める。京都芸術大学副学長。
(写真撮影:金田吉弘)
コメント
新型コロナウィルスという脅威に人類が翻弄されている今。
多様な価値観を認め合うことが必要とされる今。
そんな時代に「のさり」という天草弁に出会うことで、人の心は少しだけ軽くなります。
のさりとは、良いことも悪いことも天からの授かりもの、という考え方。
それはあらゆる苦難を乗り越える力であり、自分とは違う考えを認める力であり、全てのものに愛を持って接する優しさの力です。
『のさりの島』という作品が、コロナ禍における心のサプリメントになることを信じています。
監督
山本起也
Yamamoto Tatsuya
1966年生まれ、静岡県出身。無名の4回戦ボクサーたちの姿を6年にわたり追った長編ドキュメンタリー映画『ジム』(03)、90歳になる実の祖母の「住み慣れた家の取り壊し」をモチーフにした第2作『ツヒノスミカ』(06)などのドキュメンタリーを発表。『ツヒノスミカ』で、スペインの国際ドキュメンタリー映画祭 PUNTO DE VISTA ジャン・ヴィゴ賞(最優秀監督賞)を受賞する。2012年、初の劇映画『カミハテ商店』(出演・高橋惠子 寺島進ほか)を監督。同作は島根県隠岐郡海士町の全面支援のもと撮影され、第47回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭でメインコンぺ部門12作品の1本に選ばれた。京都芸術大学(旧京都造形芸術大学)映画学科で、プロのスタッフと学生による映画製作プロジェクト「北白川派」を推進。『のさりの島』はその第7弾にあたる。
(写真撮影:高橋保世)
コメント
嘘、という言葉はあまり良い意味で使われませんが、嘘の中でこそ救われる、ということがあると思ったのです。
あるいは、この映画の台詞を借りれば「まやかしでも、人には必要な時があっど(ある)」ということかもしれません。
オレオレ詐欺の男と、電話を受けたおばあさん。
二人がついた嘘が、寂れた街のシャッターの向こうで、いつしか本当になる。
ふと訪れた天草でこの映画の話をしたところ、そこに居合わせた方がこう答えました。「監督、そん話、天草だとあるかもしれんばい」
この映画は天草で撮らねばならない、そう心に決めた瞬間でした。
CAST
藤原季節、原知佐子、柄本明、杉原亜実、中田茉奈実、宮本伊織、西野光
小倉綾乃、酒井洋輔、kento fukaya、水上竜士、野呂圭介、外波山文明、吉澤健
STAFF
プロデューサー:小山薫堂
撮影:鈴木一博
照明:守利賢一
録音:吉田憲義
美術:丸山裕司
装飾:嵩村裕司
編集:鈴木 歓
ラインプロデューサー:大日方教史
音楽:谷川賢作、小倉綾乃、藤本一馬
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