鯨波
作品紹介
お家に閉じこもっている女の子の様子を見に行く遥。
ある日女の子から絵を授かった遥は、その絵を持ち、貴方を探しに行く。自死した女の子、残された絵。絵が、貴方と遥をつないでいく。戸の隙間から覗いた世界に飲み込まれた絶望は。生命に傷ついた幼さは。
映画/2020年/カラー
CAST
町田 愛
Ai Machida
1999年生まれ 兵庫県出身
『スロータージャップ』(監督:阪元裕吾)をはじめとした自主映画や舞台、MVなどに多数出演。主な出演作は映画『嵐電』(監督:鈴木卓爾)、MV住めば都ズ「アイドリングボーイ」など。
作品へのメッセージ
この映画を作る過程は、“分かっているはずの事を確かめる”という作業でもあったし、その先の見えない暗闇を手探りで覗きに行く旅でもありました。
求めていた理想が欲しいのではなく、たとえ歪でも、自ずと産まれてくる形を答えとしたいのです。
この映画が、そのような流動的な作品となることを願っています。
上野 詩織
Shiori Ueno
東京生まれ(福井育ち)
在学中にフリーランスとして多くの場で役を演じてきた。主な出演作に、『ファミリー☆ウォーズ』(監督:阪元裕吾)(キングレコード配給DVD発売中)『街の上で』(監督:今泉力哉)(2021.4.9全国公開)『恋するけだもの』(監督:白石晃士)などがある。
作品へのメッセージ
「無い」夏の記憶が蘇りますね。わたしたちがどれだけ追い求めても戻らない過去のきらめきと儚さを感じます。町田愛が画を完璧にしている、町田愛の役者としての存在感を見る映画。
監督
立脇 実季
Miki Tatewaki
1998年生まれ 大阪府出身
俳優としても活動している。主演作品に『散歩する植物』(監督:金子由里奈)『とてつもなく大きな』(監督:川添彩)など。
監督作品に『感覚』(2019)、『共存』(2020)。
作品へのメッセージ
このお話は決して交わるはずのない二人がどこかで繋がっていること、それはへその緒かもしれないしお腹の中で見ていた景色かもしれない、どこかで貴方を感じている二人は同じ場所を、けれども違ったレベルで旅をしています。わたしはずっと困っていますが、美しいものだけを永遠に見れたら幸せなのに、と思います。
やべーもんをみせられた感覚になった。
最後のフィルムで記録された5分間が体感としてすごく短く感じた。
ひとは充実した時間を過ごすと体感では短く感じるらしい。
夜中に暗闇でひとりでみて、何だか世界でわたしだけが知ってるかのような特別な気持ちになった。
誰かとみる。というより、こっそりひとりでみたい特別感のある映画だと思った。
つくってくれた方々、この映画をこの世に生みだしてくれてありがとう。