翅
全員マイノリティ
予告編
作品紹介
正直者が馬鹿をみる。
ルールは破ったもん勝ち。
「ちゃんと映画を撮れた」
“ちゃんと”ってなんだよ。泣いて詫びろ
三井(企画)が自身の受けてきた虐待など、負の記憶をミュージカルコメディとして成仏させようと組を設立。
しかし組員はコロナ対策のガイドラインを厳守するため教員に軟禁され企画は破綻する。
映画/2020年/カラー
お知らせ
京都芸術大学映画学科 卒業制作展のアフタートークを録画配信しています。
出演:
中脇健児さん『場とコトLAB』代表(大阪芸術大学特任准教授)
村田サスケ『翅』(監督)
CAST
三井 康大
Kota Mithui
1998年生まれ 大阪府出身
仮面ライダーを心の支えに幼少期を生きる。育ての親は兄。自慢の弟になるのが目標。
出演作:唯野浩平監督『ムチノセカイ』警官役
藤野昭輝監督『うつしびと』主演
松永侑監督『トータス、泳ぐ。』主演
作品へのメッセージ
撮影時期は頻繁に「包丁じゃ死なない父親に犯される夢」を見て泣いて起きていました。
STAFF
企画:三井康大
監督:村田サスケ
編集:大西由人
制作:宮田颯
衣装:平井茉里音
宣伝広告:西川裕太
演出:温少杰、永富大輝、岡実沙紀、山田雅貴
監督
村田 サスケ
Sasuke Murata
1998年生まれ 東京都出身
高校時代はコンピューターゲーム制作に没頭し、『盆走り』でUnityインターハイ技能賞を受賞。映像の演出に興味を持ち、京都造形芸術大学映画学科に入学。
大学入学以降は映画美術と演出を中心に、多くの映像作品に携わる。
本作が初監督作品。
作品へのメッセージ
いかにして簡単に卒制の単位を取ろうかと考えていたある日、三井という変人に「三井組の監督をやらないか」と声をかけられ、戸惑いながらも監督という肩書きを背負いました。一年経った今でも戸惑っています。監督という肩書も、三井という変人も、作品も、遥か遠い存在のように感じています。しかし、それらと僕は決してただの他人ではなく、形容できない奇妙な何かで繋がっていて、お互いに強く影響を与えあっています。作品を観て頂いた方々とも、作品を通して奇妙な何かで繋がることができたら、この上なく幸せです。
とても心にグサリと来ました。
制作者の方々と同じ気持ち、感情になれたかは分かりませんが、映像が進むごとに自分の中にある心の弱い部分にゆっくり刺し込まれていきました。
優しくなりたい、優しくなれない、泣きたい、上手く泣けない、自分を守るための手段がどんどん汚くなって、それがかえって自分を苦しめてしまうような負の連鎖を感じました。
映画をみたあとに作品紹介を見て、これは”昇華”であり、”傷を抉る行為”だと勝手ながら解釈させていただきました。
不安で泣きそうなこの作品が、私は好きです。
幸せだと感じられる時間が、歳を重ねる毎に増えるように、自分の生き方で沢山もがいて下さい。